本校は、大正二年二月、広瀬川河畔のこの地に、機械科、電気科、工芸科の三学科を設置する宮城県立工業学校として誕生し今年で創立112年目を迎える歴史と伝統ある工業高校です。
 昨年には、創立110周年を記念する式を開催し、新たな10年に向けてスタートしました。
 現在は、機械科、電子機械科、電気科、インテリア科、化学工業科、情報技術科の6学科8クラス、生徒数960名の定員を有する県内最大の工業高校となっています。
 各学科の教育活動は、地域産業界との連携を図りながら学習活動に取り組み、難度の高い資格取得をはじめ、専門性を生かしたコンテスト、各種競技会での多数入賞など、その成果を発揮し各方面から高い評価をいただいております。
 課外活動においては、運動部15、文化部23、合計38の部活動が日々熱心に活動し、その成果を遺憾なく発揮し、東北大会や全国大会につながる輝かしい実績を残しおります。
 本校のキャッチフレーズでもある、もの(技術)づくり、ひと(人材)づくり、ゆめ(未来)づくりは、技術をもった人材を育て、未来を創造することとし、次の内容で取り組んでおります。
 また、私自身、本校生徒には「思いやりのある県工生」「思いやりのある技術者」になれるよう声がけし、高い技術力をさらに魅力的なものにつなげる人材育成にも取り組み、落ち着いた学習環境づくりを目指しております。

 

もの(技術)づくり ・・・ ものづくりの知識・技術・技能の習得を目指します

 本校は、将来の工業人として必要な確かな学力、高い専門性を身につける教育を実践しています。その指標の一つとして、授業はもとより資格試験、専門性を生かした各種コンテストへの挑戦など明確な目標を定め積極的な取り組みを行い多くの実績につなげられるよう取り組んでおります。

 

ひと(人材)づくり ・・・ 将来のスペシャリスト・社会人としての資質醸成を目指します

 本校は、コミュケーション力・学ぶ意欲など社会人としての基礎力および技術の進展に対応できる技術者としての資質の醸成について、勉学のみなら幅広い新たな挑戦により育むことを目標としています。具体的には、部活動などの自主的に取り組む環境を大切にし、多くの生徒が様々な経験から成長し飛躍できる教育活動を実践し、高い成果につなげるよう取り組んでおります。

 

ゆめ(未来)づくり ・・・ 高い専門性を生かした理想進路の実現を目指します

 本校の学習は、将来のスペシャリストとしての礎となる大切な基礎基本と人づくりをベースとする幅広い取り組みを行い、理想の進路実現とゆめ(未来)の具現化を目標としています。これまでの卒業生同様、三年間の学びの中で大きく成長し、卒業後も専門性を生かした幅広い世界で活躍できるよう取り組んでおります。
 県工生は、校訓である「誠実、節度、創造」のもと、これまでの卒業生の皆さんが長き歴史で築いた伝統を受け継ぎ活力ある学校生活を送っています。人には、生まれながらに、与えられた「命」とそれを育む「時間」を平等に与えられています。その育む「時間」にどのような意味を持たせるかで、自ら咲かせる花の種類が変わってきます。今後とも、有意義で活力ある高校生活の中で、夢につながる種を蒔き、それを育て、将来にわたり高い技術・技能で未来を創造できる多くの若者を育成する学校作りに邁進してまいります。

 この度は県工ホームページにお越しいただいたありがとうございます。皆様には、県工生の活気ある活動と活躍を存分に楽しんでいただき、本校の魅力を感じ取っていただければ幸いに存じます。
 これからも多くの皆様のご支援とご協力をお願いいたします。

 

令和6年4月

宮城県工業高等学校

校 長 山中 弘記